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ハウスクリーニングの洗剤って赤ちゃんがいるけど大丈夫?エコ洗剤って?

ハウスクリーニングを頼まれる際の心配事の中の1つとして洗剤の安全性を気にされる方も多いと思います。
 うちの場合は特に「エコ洗剤を使ってます」とか「食器も洗える洗剤なので赤ちゃんがいても安心」とか他社との差別化や特徴を出すためのキャッチーなコピーで安全性はアピールしておりません。
 安全性には十分考慮しており、これまで問題(洗剤で健康を害した等)も起きておりません。
しかしながら、一部エコ洗剤と呼ばれる洗剤も使用しておりますが、合成洗剤も多用しており、これが一切人畜無害と言われますとそうではありません。



そもそもエコ洗剤は環境に配慮したもの
 スーパーでレジ袋をもらわない、エコバックの普及などではわかるようにある程度エコという意識が定着したためか最近、一時ほどエコ、エコ!と言われなくなったような気がしますがそもそもエコって??

正式にはエコロジーで本来の意味は生態学。エコバックやエコ洗剤を使う発想での意味は「自然環境を保護し人間との共存を目指す」とされています。

エコ洗剤で言うと環境に配慮した洗剤で、人畜無害とうことではありません。環境にやさしい、生態系(生物)に影響を与えないという意味ではそうなのかも知れませんが。
エコ洗剤の定義で言われるのは生分解率というものです。たいていエコ洗剤としてハウスクリーニング業者が仕入れて使っているものは高くても「生分解率99.9%」とうたっているものがほとんどです。100%とうたわないのも(うたえないのも)ある意味キーになる部分でもあります。(要は100%は無理、100%=絶対=完全 的な極端な表現をすると自分の首を絞めかねないからです)

エコ洗剤ってホントにエコ?
そしてこの生分解率ですがこれはその洗剤を自然界に流出しても生物の生存に影響のない
レベルまで分解されること(微生物などによって分解されて無機物へと分解されて環境への負荷がなくなる)を意味します。

しかしながらこれも落とし穴があります。
例えばエコ洗剤を河川に流してどれくらいで分解されるのか?流した瞬間に無機物になる訳ではありません、微生物などによって分解されるにはそれなりに時間はかかります。ではその間の生物への影響は・・・。「???」です。まぁ無害じゃないでしょう。

次にエコ洗剤の生分解率はあくまでその洗剤としても生分解率で洗剤をそのまま流せばその数値とおりでしょうが洗剤は掃除をしたり洗濯をして使うもの掃除で使って油汚れなどと一緒になったものでのデータではありません。きれいな洗剤のままの数値で議論しても意味がありません。

洗剤の安全性よりどのように扱うかが問題です。
 「食器も洗える洗剤だから安心」
 では市販の食器洗い洗剤、口にしたり飲んでも大丈夫?
私は洗剤メーカーやお医者さんではないのでいい加減なことは言えませんが、全く問題ないとは言えない、むしろダメだと思います、害は軽度かもしれませんが。
ですから皆さん当然ですが、お皿やコップを洗って洗剤が残留した状態で使う人はいなく、十分すすいで洗剤を流すと思います。
 要はまずは洗剤を残留させないことです。エアコンクリーニングなら高圧洗浄機で十二分に流します。人に害がある以前に洗剤が残るとその清掃箇所の部材自体に悪影響を与えます。
 きっちり洗い流す、きっちり回収(拭き取る)のが肝心、基本です。ふき取る場合で拭き取りが不十分な場合、拭きムラが残ります。そもそも拭きムラを残すのは素人仕事でプロのハウスクリーナーではありません。

汚れ落としと安全性の兼ね合い
 例えばエアコンクリーニングではエコ洗剤使用をうたい文句にされる業者さんは多いですが、水回りハウスクリーニングでは少ないです。

やはり汚れを落とせないからです。すべてのメニュー、汚れをエコ洗剤100%でやっている、うたう業者さんはあまりいないと思われます。

有機栽培・無農薬野菜・無添加加工食品など食の安全性にこだわった食材等を会員向けに配達・販売するところがやっているハウスクリーニングがあり、こういったところはそこが扱う洗濯洗剤(石鹸)のみを使って安全性をうたっているところはありますが。
以前こういったところの業務を手伝ったことがありますが、これはこれでまたいろいろ問題もありました。(具体的な話は長くなるのと、他社批判、デリケートな問題等もあるので控えます)


 ハウスクリーナー自分自身の安全も
かと言って汚れを落とすために、なんでもかんでも危険な洗剤を使うか?当然 違います。
まず危険なものを使っていると毎日作業している作業者自身が健康を害します。
ハウスクリーニング業者は様々で、落とせないのはダメ、技術不足と考え、リスクのある洗剤・薬品を使用し極めたクリーニングを売りにする業者さんもいます。
ちょっと過激な言い方をするとこれはお客さまのためというより、自己満足の部分もあると思います。落とせないと言いたくない、並みのハウスクリーニング業者は落とせないけどうちは落とせるという満足。
 テレビを見ていてつい最近話題になったニュースである方がコメントしてた言葉にこのような言葉がありました「職業的プロフェッショナル」この言葉が適切にその内容をうまく示しているとは思いませんが。例えば、弁護士やジャーナリストのような職業、依頼者のため、社会的正義のためと使命感を持って仕事を突き詰めていくうちに、その使命感を追って戦っている自分に陶酔しがちで他に目が向いていない、他を置いていきがちになると。

少し話がそれかけているので戻すと、私どもは100%ではないのに集客のために安全性を前面に押し出したり、また突き詰めて汚れを落tとすためにリスクが高い洗剤を使うことはしていません。「生分解率100%」ではなく99.9%という洗剤メーカー同様、100%エコとか100%安全、100%安心という極端な表現は誤解を招き、自分自身を首を絞めかねないからです。

他のブログでも述べていますが、業者を選ばれるのはお客様の価値観・判断基準です。
ここに書いているのは当方の考え方です。これを参考にお客さまがどう業者を選ばれるかはあくまでお客さま次第です。

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洗剤のお話

ハウスクリーニングあるあるではないですが、ハウスクリーニングにうかがってお客さまによく聞かれるのが、「やっぱり、使っている洗剤は私たちが普段使う市販の洗剤とはちがう特殊なものなんですよね?」という質問。
 当然「違います」と。一般の人々が使う市販の洗剤で落とせるなら私たちにお願いされる必要がなくなります。
 市販の洗剤にもいいものはありますし、最近は業務用の洗剤やマニアックな特殊な洗剤等もネットでさがして買うこともでき、何が業務用、何が市販とういうのもわからなくなってきていますが。
 例えばレンジフードクリーニングにうかがってる時にこのようなやり取りがあったとすれば、「換気扇を外して(シロッコ)ファンなどを取り出すことができてもそのファンの細かい間にねっとりついたコテコテの油を市販のどの洗剤を使ってどうやって落とせばいいかわかりませんよね」「フィルターの細かい目の間についた油、市販のどの洗剤でどう落とせばいいかわからないですよね?」とお話することも。通販のデモンストレーションをみてこれなら私でも(私んちのひどい油汚れも)落とせそうと買ってみたり、ネット検索を駆使して探しあてた洗剤を使ってみようと思われた方も少なくないと思われます。
でもたいていの方、特に女性の方は汚れ落ちを期待する洗剤=強い洗剤、下手にやっては変なことにならない?なったら困る?とためらわれるようです。
 反対になんでも自分でやってみたい、やったらできるのではと考えてチャレンジされるのは男性の方の方が多いです。
 最近、たまにある話ですが、奥様からのご依頼ではなく、ご主人からのご依頼で、作業当日、立ち会われるのもご主人、浴室クリーニングでうかがっていたとすると濃色の床のタイルが結構、白くなっている。石鹸カスや水垢にしてはうかがっている築年数や使われ方にしてはかなりひどい。作業前にいろいろ話を聞いてみると、元はもっとちょっとの白い汚れだったのをネットで調べて酸性の洗剤で落ちると、さらに調べて探し当てた酸性の洗剤でやったらこんなになったと。ご自身でやらかしてしまったことは先におしゃらず、経験上汚れ方?(白くなり方)が変だといろいろ聞いていくうちに白状されるというパターンも。
結局、自分で手におえず、依頼されたということ。主婦の方は普段掃除していてある程度の事はわかって、変にむりをせず、自分で落ちない汚れや掃除が大変になったらあっさり頼まれるようですが、男性の方でめんどくさがりの方や奥様任せの人ではなく、結構おうちのことをいろいろ自分でされる方は、表現が不適切かも知れませんが、何とか自分でやろうと悪あがきをして失敗されるケースがあります。
 
そしてここからはハウスクリーニング業者の使う洗剤についての話になります。
市販の洗剤は効力が弱い分、誰が使ってもまぁ安心な無難なものになっています。
前述のような掃除の素人のご主人が失敗されるように、よく効く洗剤=強い洗剤をつかうにはそれなりのリスクもともなうという事です。
このリスクを回避できる技術・知識・経験があってそのような強い洗剤を使いこなせるからプロのハウスクリーナーなのです。
 プロが使う洗剤は「市販のものとはやっぱり違うんですよね?」の質問の先に「その洗剤があれば私にもおとせる?」の発想はやはり危険です。ハウスクリーニングを頼んで下さいという事になります。
 そしてハウスクリーニング業者の間でも使う洗剤は様々です。市販の洗剤に毛の生えたような洗剤で作業している業者もあれば、落とせない汚れはないというのを目指すあまりかなりマニアックなリスキーな洗剤を使う業者さんもいます。
 例えば大手やフランチャイズ系の業者さんであればそこでの指定の洗剤があったり、作業者間での仕上がりの差をなくすためマニュアル化を進めるとどうしても無難な方向に行きがちで使う洗剤もそうなりがちです。ある作業者が使った洗剤や道具でトラブルが起きると、もう一切その洗剤の使用禁止のお達しがでます。リスクを理解し扱い方を注意して使用するなどのスキルをあげるなどの事を全作業者に仕向けるのは困難なため、素人さんが失敗したようにトラブルがあったらもう使わないという事を全作業者に水平展開していく方が手っ取り早いのとクレームを防げるからです。このような事が繰り返されれば、どんどん無難は方向へ進むということです。
 逆に極まれば極めるほど、リスキーな方向へも行きかねません。平均的なハウスクリーナーが落とせない汚れが落とせる、これは素晴らしい事ではあります。では一般的なハウスクリーナーができないことができるというのは何が違うのか?素人が使う洗剤とプロが使う洗剤が違うように、落とせない汚れが落とせる、それは・・・ということです。お察しがつくと思います。他社批判のようなことはあまりしたくないためこれ以上は書きませんしその極めた技術・知識をうたい文句にされている業者さんはリスクを回避できるだけの技術や経験をお持ちだと思います。ですが作業するのは人間です。極めても100%、絶対ということはあり得ません。
 私どもは自信でリスクを回避するのではなく、高いリスクは避けるのが勇気かと、プロとしては何でも100%落としたいですし、「絶対落とせます」「落とせない汚れはないです。と言いたいですが、落ちないものは落ちないという勇気は必要かと。
 それがHP内「想い」のページにある着地点は80点位ということにつながります。
ただしあくまで業者を選ばれるのはお客さまです。お客様の求める価値観・判断基準でご判断下さい。